デザインの可能性

DESIGN TOUCH カンファレンスレビューの続き。
水野学氏の「デザインの可能性」に行ってきました。

たくさんメモを取りましたので
たくさんだらだらと載せていきます。
まとめられない人です。

まず、「デザイン」とは何か?

デザイン=難しいことをいかに簡単に伝えるか

これは水野氏がたくさんの人と話してきてかたまってきた考えだそうです。

もっと具体的に言うならば

デザイン=「機能デザイン」+「装飾デザイン」

2つのうちどちらが欠けても成立しない。
例え話に出てきた飛行機が面白かったです。
飛行機のデザインは「飛ぶという機能」+「乗ってみたいと思わせる装飾」

ちなみに「機能デザイン」にはどんな仕組みにするか、どんな戦略にするか、ということも含まれてます。

次に水野氏的「デザインのつくりかた」
1.トーン&マナー
2.コンセプト
3.ブランド

1.トーン&マナー
例えば「色の効果」
これで出てきた具体例は「Travel Smap」



全日空のコーポレートカラーの補色である黄色をキーカラーにすることで印象に残るように。
細かなグッズや撮影裏話までデザインされてます。

次に出てきた具体例は「東京スマートドライバー」



これは水野氏の師匠(すみません、名前はメモれませんでした)の言葉
「CMは音、グラフィックは色」
ということを体現しています。

東京スマートドライバーというのは首都高の事故削減プロジェクトなんですが、コミュニケーションの力で削減していこうというのがポイントです。
まず使われているピンク色は人の心を穏やかにする効果のある色。
実際テキサス州の刑務所で囚人服をピンクにしたら再犯率が低下したとか、看護士さんの制服が白からピンクにシフトされてきているとか、実例も多々あるそうです。
そしてチェッカーフラッグは音で伝わるかたち。

このキャンペーンの広告はラジオで行われるのはもともと決まっていたから、「ピンクのチェッカーフラッグ」という耳で聞いただけでわかる色と図形の組み合わせにしたそうです。
私は車を運転しないので全くわからないけれど、実際に事故も減少してて効果はあるんじゃないかと。

ここで出てきたお話は、会社の何を大事にしていけば良いかということ。

1.ブランド
2.人
3.お金

の順番だそうです。水野氏は。
信頼できるブランドなら人はついてくる。
人がついてくればお金はついてくる。
だからまずはしっかりとしたブランドをつくる。
仕事をしててもこの仕事は誰かのため、とかお金のため、ではなく、会社のブランドのため、と考えているそうです。

次に出てきた具体例は「i LUMINE」



これは麻生久美子さんの広告が印象的で覚えてます。
この「覚えている」ってのがポイント。
広告で提示されるURLアドレスなんてほとんどアクセスしない。
だからまず覚えてもらうことが大事。
そこでターゲット世代(20代半ば〜30代半ばの女性)に合わせて麻生久美子さんを起用し、”白と水色のしましま”という広告展開になったんだそうです。
ポイントは「覚えていてくれる要素をできるだけ減らすこと」。

ここまでが1.トーン&マナーの具体例です。

ちょっと疲れてきたので今回はここまで。
次回は2.コンセプトについてです。