行動経済学 経済は「感情」で動いている

「行動経済学でいう非合理性とは合理性の基準からははずれるという意味で非合理性であるが、一定の傾向を持っており、したがって予測可能な行動である」



心理学とかニューロマーケティングとかインサイトとかが面白くて、前から興味のあった行動経済学についての新書、やっと読みました。

前半の合理性を説明するテストが面白い。
私はすべて非合理性だったのですが。笑
テストはアメリカでの実施例が多かったけど、日本でやったらまた違うんでしょうか。

公平と平等に関する部分はとても興味深い。
フェアは平等ではなく公平のこと。だから人によって違う。あたかも公平のように見せてしまうこともできる。

すごく印象に残ったのはヴァレリーの

「罰することが道徳心を弱らせてしまう、そのわけは、罰することで罪に償いは終わったと思わせるからだ。罪は罰への恐怖を刑への恐怖におとしめるー要するに罪を許すわけだ。そして罪を取引のできる、計量できるものに変えてしまう。値切ることも可能なのである」

という言葉。
まあ後半部分だから特に印象に残ってるってのもあるんですけど。
「罪」に対して「罰」を与えないことが罪人を苦しめることもあるのかもしれない。



ロジックは面白いけど実践に移すのはどうやったらいいものか、考えないとですね。

ツイッター140文字が世界を変える



おそらくは今一番新しいTwitterに関する書籍です。

Twitterの歴史
Twitterの使い方
Twitterのビジネス活用例

が主な内容です。

Twitterの歴史にはTwitter上で起こった様々な「事件」が書かれています。広瀬香美さんのヒウィッヒッヒーなどの話題です。

使い方/楽しみ方もすごくわかりやすいです。
しかし本書でも書かれているようにあくまでも向き不向きのあるサービスだと思うので、これからどんな展開になっていくのか、楽しみです。

ビジネス活用例は成功事例が挙げられているんですが、Twitterでは「中の人」が重視されるようです。
単に企業の情報を流すだけではなく、その人が今日なにを食べたとか、今なにが面白いと思ってるかとか、そういった情報も発信することで共感を呼ぶことができる、なにか反応があればコミュニケーションを楽しむ、それが信頼に繋がる、ということかなと思います。

ただ、やっぱり「人」が求められるのであれば、人と人同士、合う合わないっていう部分があるんじゃないかなぁと。
極端に言えば、製品もサービスもいいんだけど、Twitterの担当者が嫌いだからあの店には行かない、みたいなこともあるんではなかろうかと。

Twitterにせよブログにせよ、始めたからといってすぐに利益に繋がるわけではないし、Twitterはリアルタイム性が求められるものだから、「人」を常駐させるのであればそれなりのコストもかかると思います。そして現在の「一部の企業が参入してきたけどこれからどうなる?」っていう状況を打ち破るなにかが必要かも。

私は企業アカウントはあまりフォローしてないのですが、TBSはフォローしていて、中の人も楽しみながらやってる感じが出てるので面白いです。私の中のTBSの好感度は上がりました。相変わらずテレビは見ませんが…。
反対に、ああ苦手だな…と思う著名人の方もいます。

なんだかマイナス面をつらつらと書きましたが、始めるのは超低コストだし、企業ブログがあればとりあえず更新した時だけつぶやくとかでもいいし、模索しながらやってれば今のTwitterユーザはいろいろアドバイスをくれるんじゃないかと。
Twitterは頑張ってる人や素直な人に優しい人が多い気がします。