行動経済学 経済は「感情」で動いている

「行動経済学でいう非合理性とは合理性の基準からははずれるという意味で非合理性であるが、一定の傾向を持っており、したがって予測可能な行動である」



心理学とかニューロマーケティングとかインサイトとかが面白くて、前から興味のあった行動経済学についての新書、やっと読みました。

前半の合理性を説明するテストが面白い。
私はすべて非合理性だったのですが。笑
テストはアメリカでの実施例が多かったけど、日本でやったらまた違うんでしょうか。

公平と平等に関する部分はとても興味深い。
フェアは平等ではなく公平のこと。だから人によって違う。あたかも公平のように見せてしまうこともできる。

すごく印象に残ったのはヴァレリーの

「罰することが道徳心を弱らせてしまう、そのわけは、罰することで罪に償いは終わったと思わせるからだ。罪は罰への恐怖を刑への恐怖におとしめるー要するに罪を許すわけだ。そして罪を取引のできる、計量できるものに変えてしまう。値切ることも可能なのである」

という言葉。
まあ後半部分だから特に印象に残ってるってのもあるんですけど。
「罪」に対して「罰」を与えないことが罪人を苦しめることもあるのかもしれない。



ロジックは面白いけど実践に移すのはどうやったらいいものか、考えないとですね。

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